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健康経営の「PHR活用」。“持つ”だけでは足りない理由

健康経営優良法人の申請項目にも登場し、注目を集めている「PHR(パーソナルヘルスレコード)」。健診結果や歩数・血圧・食事記録などの「健康に関するデータ」のことを指しており、近年はその”活用”に注目が集まっています。一方で、PHR活用と言われても「データを“持つ”のと、何が違うの?」「結局、何をすればいいの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、実際に医療とデータヘルスの現場に向き合ってきた当社(当社についてはこちら)の視点から、「PHRの活用」とは何かを解説します。

目次

  • ❓なぜ「保有」ではなく「活用」が問われ始めたのか
  • 📃 「健康診断の結果が出た」あと、人の行動は変わるのか?
  • 🧗「活用」とは、その谷を越えて行動につなぐこと
  • 🚩 目指すのは「従業員が自分で健康を管理できる」状態
  • 🤝 データを"持つ"だけで終わらない。その一歩を、私たちと一緒に作っていきませんか。

  • ❓なぜ「保有」ではなく「活用」が問われ始めたのか

    健康診断やストレスチェックの実施、それらの結果のデータ化をはじめとした「データを持つ」取り組み自体は、多くの企業で以前から進んできました。しかし、いま問われ始めているのは、保有した先にある「データの活用」です。

    その背景にあるのは、データによって「実際に人が動くこと」にこそ価値がある、という考え方への転換です。実際に健康経営度調査でも、2024年(令和6年度)にPHR活用に関する設問が初めて設けられて以降も設問が続いており、2027年(令和8年度)には”保有”だけでなく「記録・閲覧」から「専門職への相談」まで、どこまで”活用”できているかを問う内容になっています。


    📃 「健康診断の結果が出た」あと、人の行動は変わるのか?

    では「人を動かす」とは、具体的に何を指すのでしょうか?

    健診で数値が出たり、ストレスチェックの結果が出たあとに、従業員が実際に再検査を受けに行ったり、生活習慣を見直したり、気になることを家族や専門家に相談すること。「活用」とは、データがこうした具体的な行動につながることを指します。

    そして、本当の問いはここにあります。
    データを”見せる”だけで、人は動くのでしょうか?

    残念ながら、現実では多くの人が、データを見ただけで「動く」ことは稀だと言えます。健診で「要再検査」と出ても、そのままになってしまうのは、医療の現場では当たり前に知られている事実です。実際に、約37%が「二次検査を受けていない」という調査データも存在しています。

    結果は出ている。データもある。それでも、行動にはつながっていない。健康データには、“記録された”と”行動が起きた”の間に、大きな谷があるのです。


    🧗「活用」とは、その谷を越えて行動につなぐこと

    こうした文脈から考えると、さまざまな健康データが本人の気づきになり、受診や生活改善という行動につながって初めて「活用」と呼べる、ということがお分かりいただけたかと思います。

    • 保有:健診結果やストレスチェックのデータを持っている
    • 活用:そのデータを本人が見られ、意味を理解し、次の行動につながっている

    問題は、この「谷を越える」部分が、数値を見せるだけでは実現しないことです。同じ「要再検査」の結果でも、動ける人もいれば、動けない人もいる。そこには一人ひとり違う事情があります。

    • どう伝えれば届くのか:同じ結果でも、言葉の選び方ひとつで受け取り方は変わります。
    • 何から始めればいいのか:いきなりの受診や習慣の改善はハードルが高い人もいます。「最初の一歩をどこに置くべきか」は、医療の専門家がもっとも価値を発揮できる領域といえるでしょう。
    • 誰から言われるか:「受診してください」を、誰が、どんな立場で伝えるのか。相手によって伝わりやすさが変わる人もいます。
    • 会社の制度が支えているか:受診しやすい休暇や環境が整っているか。

    こうした一つひとつのつまずきを解きほぐしていくこと。それこそが、私たちの考える「PHR活用」の実務であり、本質的な「データ活用」であると考えています。


    🚩 目指すのは「従業員が自分で健康を管理できる」状態

    私たちが「PHRを活用した」先にあると考えているのは、従業員一人ひとりが「自分の健康を自分で管理できるようになること」と考えています。

    初めの一歩は伴走が必要かもしれません。それでも、従業員が「自分のデータを見て、その意味がわかり、必要なときに自分で動ける=自立していく状態」へと近づけていくこと。「PHRの活用」は、そのための有意義な手段のひとつであると考えています。


    🤝 データを"持つ"だけで終わらない。その一歩を、私たちと一緒に作っていきませんか。

    ここまでご紹介してきた「データを行動につなぐ」取り組みは、人事・労務のご担当者だけで背負うべきものではありません。すでに受診勧奨の通知、結果の回収、フォローの声かけなど、個別対応での業務負担の多い中、担当者様がそのすべてを担い続けるのは現実的ではないからです。

    仕組みで支えられる部分は仕組みが担い、人の判断が必要な部分を人が担う。担当者も、従業員も、どちらも一人で頑張らなくていい。そうした状態をつくることが、これからの健康経営には欠かせません。

    私たちは医療の現場で人の行動変容に積み重ねてきた経験をもとに、皆さまと伴走いたします。

     

    PHR活用・受診勧奨/二次健診フォローについて、以下でもご紹介しています

    🧑‍⚕️ 創業者であり現役医師でもある武藤がウェビナーに登壇しています(アーカイブ配信/視聴受付中):
    現役医師が本音で語る!「とりあえず経過観察ですね」の本当の意味とは

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